学生時代、僕は完全な“デジタル派”でした。
iPadに教科書を全部詰め込んで、ノートはGoodnotes。
Apple Pencilで直接書き込めるし、持ち運びも軽いし、検索もできる。
紙のテキストなんて持ち歩くの、もう時代遅れやろって、本気で思ってたんです。
教科書がデジタルデータでなければ、自分で裁断してスキャンしてました。
いわゆる“自炊”ってやつです。
それくらい「全部デジタルで完結するのが最強」って感じで学校にはiPad一つで登校していました
でも、今の僕のカバンの中には紙の手帳が3冊入ってます。
Contents
デジタルにはない“考える時間”が欲しかった
社会人になってからもNotionやiPhoneのカレンダーを使って予定管理は続けていました。
でも、ふとある日、思ったんです。
「予定は覚えてるけど、なんでこれをやるんやったっけ?」
「ちゃんと立ち止まって考える時間、自分に向き合う時間が減ってない?」
タスクや予定が流れるように管理されていく中で、思考や内省がすっぽり抜け落ちていたんです。
そんなときに、ふと手帳を開いてみた。
ペンを握って文字を書いてみた。
──すると、なんだか落ち着く。
うまく言葉にできないんですけど、「自分と会話してる」感覚になったんです。
僕が今使っている3冊の手帳たち
僕が使っているのは、すべてEditという手帳ブランドのもの。
ゴムバンドとハードカバーがついてて、使い込んでもヘタれにくいところが気に入ってます。
それぞれの手帳には、ちゃんと役割があります。
1冊目:ちっちゃいやつ(持ち歩き用)
ポケットサイズのこの手帳は、常に持ち歩いてます。
ふとしたアイデア、気になったフレーズ、落書き…なんでも書きます。
最近は、MOFTのSnap Note Standに移行して、スマホと一体化させて使うようになりました。
これがめちゃくちゃ便利なんです。


EDiT マークス 手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7変型 方眼ノート
2冊目:A5サイズ(生活・内省用)
この手帳は、朝の計画やその日の振り返り、考えごとをまとめるのに使ってます。
Notionに予定は入ってるけど、それを**“頭の中に並べ直す”ために紙で書き出す**。
日々の気持ちの変化も含めて、自然とここに手が伸びるようになりました。

3冊目:A5サイズ(仕事用ノート)
これは主にプログラミングの学習や、アプリ開発のアイデア整理に使ってます。
コードの構成を書いたり、画面の構造を描いたり、デザインを考えたり。
NotionやXcodeだけじゃ整理しきれない“考えのモヤモヤ”を、手で描き出すことで形にしていくんです。
文字もかけりゃ、図も書ける最高!


僕の中の「アナログ」と「デジタル」の住み分け
今の僕にとって、デジタルは第2の脳です。「記録・通知・検索・共有」のツール。
デジタルは記憶の延長ツールという感覚です。覚えるのはデジタルがいい。検索ができる
でも、“考える”という行為は、紙の上のほうが心地いい。
デジタル:カレンダー、行動記録、家計簿、アイデアメモ
アナログ:計画、思考、内省、スケッチ、落書き
どっちが優れてるかじゃなくて、どっちが自分の脳みそと相性がいいか。
それがすごく大事なんだと思います。
iPadでよくね?に答える
別にアナログでやってたことiPadで良くないですか?と言われそうですが、違うんです。
まず、書くフィールドが物理的に変わると気分が変わるという点。
生活用と仕事用の手帳を分けているので違う手帳を開くと脳が切り替わる感覚があります。
これはGoodnotesのフォルダ切り替えでは得られない感覚です。
あとはiPadはどこまで行っても硬い板だという点、ペンを紙に置いたときに沈む感覚がないんですよね。
まあ、自己満足やねww
最後に──やっぱり僕は、手を動かして考えたい
全部デジタルでいいやん!
──たしかに、今の時代はそれが「賢くて効率的」に見えるかもしれません。
でも僕は、ペンを走らせるときのリズムとか、紙をめくる音とか、
そういう**“身体を使って考える時間”**が、どうしても好きなんです。
考えるとき、僕は静かに紙と向き合いたい。
それが、僕が今も手帳を使い続けている理由です。
皆様の人生が少しでもいいものになりますように、ほなねー。