時間管理が苦手な人へ。鈴木祐『YOUR TIME』レビュー|自分に合った時間術の見つけ方

時間管理

こんにちは、いつきです。今回は鈴木祐さん著『YOUR TIME』をご紹介していきます。
この記事読んでるぐらいなら本買って読んでくれってくらいおすすめですw

それでは本編どぞー

「時間がない」のではなく、「時間感覚がずれている」

「朝、準備にどれくらいかかるのか?」
「この移動、何分必要か?」
「メール返信って、どのくらいの作業量?」

——こうした日常的な問いに、うまく答えられない人は多いのではないでしょうか。
僕自身、長年その悩みを抱えてきました。

提出物はギリギリ、遅刻寸前、余裕を持ったつもりが全然足りなかった……。
TOEIC600点を2ヶ月後にとる!と息巻いても1ヶ月後には目標自体を忘れている。

やらなきゃいけないと分かっているのに、ついスマホをいじって時間が過ぎてしまい、後悔しながら床についていました。
自分は「なんでこんなに時間をうまく使えないんだろう?」と悩んでいました。

そんな私の時間感覚を根本から変えるきっかけになったのが、鈴木祐さんの著書『YOUR TIME』です。

『YOUR TIME』とは?時間感覚を“科学的に”改善する一冊

鈴木祐さんは、ブログ「パレオな男」でも有名なサイエンスライターで、数々のエビデンスベースな健康・思考法を発信しています。私はもともと鈴木さんのブログを読んでいました。

僕は時間感覚がずれているということは認識していたので、今回は特に「これは読むしかない」と直感しました。というのも、本書のテーマは“時間感覚のズレ”にフォーカスしていたからです。

世の中にあふれる時間術の多くは、ToDoリストやスケジュールアプリの使い方など、「道具の使い方」に終始しています。ですが『YOUR TIME』は違います。もっと深く、僕たちの脳の“時間の感じ方”そのものを扱っていました。

時間感覚は「予期」と「想起」で決まる?16タイプ診断!

本書で特に衝撃を受けたのは、時間感覚は「予期(未来の見積もり)」と「想起(過去の記憶)」がそれぞれ4タイプに分けられ、予期の4タイプ×想起の4タイプで16タイプに分類されるという部分です。

僕は診断の結果、「浪費家 × 楽天家」タイプに該当。
「浪費家」= 重要なタスクとそれ以外のタスクの見分けが簡単な作業ばかりやってしまう。そのため長期プロジェクトが停滞しがち。
「楽天家」= 作業時間を短く見積もり自分の能力に疑いを持たない。プロジェクトの期間を破りがち、過去の失敗を生かすのが苦手。

この診断をして気づいたんです。

「そりゃ時間うまく使えねえわww」

ここで僕は絶望していたのですが、本書ではそれぞれのタイプに適した時間術が具体的に提案されていました。(ありがとーーーー!!!🎉🎉)

僕のようなタイプには「タイムボクシング(あらかじめ時間枠を決めておく)」「タイムログ(何にどれだけ時間を使ったか記録する)」が有効とのこと。

こちらのサイトで時間タイプ診断が可能なのでよろしければ読者の皆様もやってみてください。

私が実践している2つの時間術:タイムボクシングとタイムログ

1. タイムボクシング

「10時〜11時は資料作成」「13時〜14時はメール対応」と、あらかじめ時間の“箱”を作ってその中でタスクを完了させるという方法です。
特徴的なのは、時間になったらタスクが終わっていなくても手を止めるという点。
これにより「タイムリミット効果」が働き、集中力が高まります。

よく、締切直前になって急にスイッチが入って一気に作業が進むことってありますよね?
タイムボクシングは、あの状態を意図的に再現する仕組みなんです。擬似的に“時間のプレッシャー”を作ることで、だらだらしがちな自分でも、短時間で集中するクセがついてきました。

時間が来たら強制的に次のタスクに移る。すると「今やらないと終わらない!」と脳がスイッチを入れてくれる感じがして、結果的に作業効率が格段に上がりました。

2. タイムログ

これは、「実際に自分がタスクにどれだけの時間を使っているか」を記録する方法です。
最初のうちは作業スペースにメモ帳を置いておき開始時に開始時間をメモ、タスク終了時に終了時間をメモといったざっくりした記録をしていくだけのシンプルな方法でやり始めました。

計測していくと自分の予期した時間と実際の時間のずれに気づきます。

たとえば僕の場合メール返信を「15分で済む」と思っていたのに、計ってみると実際は30分かかっていました。そうすると「次からは30分を見積もるべきだな」とか
「このタスクは朝イチじゃないと集中力がもたないな」など、スケジュールの立て方もどんどん現実的になっていきます。

重要なのは、記録した内容を責めたり反省するためではなく、「自分の時間感覚を修正する材料」として捉えることです。

つまり、「何にどれくらい時間がかかっているか?」を思い出す力が鍛えられることで、未来の見積もりもブレにくくなっていきます。

「想起の感覚(過去の時間感覚)を整えることで、予期(未来の見積もり)も正確になる」感覚がとても実感できました。

『YOUR TIME』はどんな人におすすめ?

この本は、「時間が足りない」と悩むすべての人におすすめです。
特に以下のようなタイプの方には、刺さる内容だと思います。

  • 時間の見積もりが苦手な人
  • 未来のことを不安に思いすぎて動けなくなる人
  • やるべきことが多すぎて、頭が整理できない人
  • ToDoリストやif-thenプランニングが続かない人

世の中の時間術は「誰にでも効くもの」ではありません。
だからこそ、『YOUR TIME』のように複数の技法が紹介され、かつ自分のタイプに合った方法を選べる本を読んでほしい!!

まとめ|時間感覚を整えることが、最強の時間術

ToDoリストやアプリに頼っても、時間がうまく使えない。
その原因は、「時間感覚のズレ」にあるかもしれません。

『YOUR TIME』が教えてくれたのは、時間術は表面的なスキルではなく、
「予期」と「想起」の調整こそが本質だということです。

今の私は、タイムボクシングとタイムログのおかげでやらなければいけないことをちゃんと終えられるようになりました。(TOEICは受けてません。草なんよ)

時間に追われる毎日から抜け出したいと感じている人に、ぜひ一度読んでほしい一冊です。

それでは良い人生を、ほなねー

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